(戦後世界)「中華人民共和国建国、朝鮮戦争、サンフランシスコ平和条約」

2023年4月12日戦後世界

第2次大戦後の東西対立の中、中華人民共和国が建国した(巨大国家の誕生である)。そして朝鮮戦争が勃発する。東西対立は、21世紀の現代まで続く現代史の潮流である。
●このページでは下一覧の出来事の赤字項目を年代頃を記述している。中華人民共和国建国、朝鮮分離独立、日本のサンフランシスコ平和条約・日米安保条約調印など、東(ソ連側)西(アメリカ側)の対立は、21世紀現代にまで影響をおよぼしている。
日本は国家としては独立を保っているが、軍事的にはアメリカに安全保障を任せ、政治思想的には現実主義と理想主義とに分裂していて、本当の意味で方向性の定まった国家なのだろうか。日本は幸運なことに、朝鮮半島のような分断は避けられたが、実は思想的には分断されているという人もいる。
●(上左写真)朝鮮戦争:戦火を逃れソウルを脱出する人々は線路を歩いて南へと下る。(1951年1月4日)●(上右写真)朝鮮戦争:極寒の雪原に延々と避難民の列が続く。(1951年1月4日)(出典:「図説朝鮮戦争」田中恒夫 著 河出書房新社2011年刊)

●国際連合憲章調印(連合国50ヵ国)●ベトナム民主共和国独立宣言(30年におよぶベトナム戦争の始まりである)●中国国共内戦●アメリカ「マーシャルプラン」「赤狩り」●インド・パキスタン分離独立●ガンディー暗殺される●パレスチナ分割・イスラエル建国・第一次中東戦争勃発●ソ連西ベルリン封鎖・東西ドイツ分離独立●韓国・北朝鮮分離独立●NATO北太平洋条約機構発足●ソ連原爆実験成功●中華人民共和国建国●朝鮮戦争勃発●日本・サンフランシスコ平和条約に調印●エジプトクーデター(ナーセル)●アメリカ世界初の水爆実験●アメリカ・アイゼンハワー大統領就任とダレス国務長官●ソ連スターリン死去●アルジェリア独立戦争勃発(アルジェの戦い)●ソ連「ワルシャワ条約調印」●ハンガリー動乱●アフリカ初ガーナ独立

ここでは、参考として、「世界の歴史8・9・10」J.M.ロバーツ著創元社2003年刊、「世界の歴史29(冷戦と経済繁栄)」中央公論新社1999年刊、「世界の歴史13~16(現代)」中央公論社1963年刊、「日本の歴史11・12」読売新聞社1963年刊、「新版世界各国史3・中国史」山川出版社1998年刊、「近代史日本とアジア上下」古川万太郎著 婦人之友社2002年刊、「図説朝鮮戦争」田中恒夫 著 河出書房新社2011年刊、「革命いまだ成らず」譚璐美(たん・ろみ)新潮社2012年刊、「クロニック世界全史」講談社1994年刊などを参考とし要約と引用もおこなった。

★1948年、1月インド、ガンディー暗殺。5月イスラエル建国宣言。8月朝鮮半島分断独立。10月中華人民共和国の成立。6-1

(1949年10/01)中華人民共和国が建国。毛沢東主席が北京の天安門広場で中華人民共和国の成立を宣言した。日本の侵略に一致抗日して戦ったが、戦後国民党と「国共内戦」となる。国民党は台湾に逃げ、共産党を中心に共和国を樹立した。中華人民共和国の成立である。

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★1950年2月「赤狩り(レッドパージ)」始まる。アメリカについで日本も。6-2

アメリカで始まった「赤狩り」は日本でも実施された。レッドパージとは共産主義者追放である。ここでは戦後すぐに共産党が刑務所から解放された記事などをのせた。

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★1950年6月25日、朝鮮戦争勃発 6-3

1951年4月アメリカ・トルーマン大統領は、朝鮮戦争を拡大させ中国との全面戦争すら辞さないマッカーサー国連軍最高司令長官を4月11解任した。マッカーサーは中国とソ連に対する原爆攻撃をも示唆した。
※日本では、当時のマスコミや学会では左翼が多かったため、北朝鮮の主張する「韓国が先に戦争をしかけた」ということを長いあいだ信じていたといわれる。

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★1951年9月8日、日本「サンフランシスコ平和条約」と「日米安全保障条約」締結。「竹島領有権問題」6-4

日本は同日アメリカと日米安全保障条約を調印した。ここでは「平和条約」と「日米安全保証条約」の条文等を引用した。戦後70年以上も日米関係を規制し続けている条約である。そして(1952年1/18)韓国イ・スンマン(李承晩)大統領は、海洋主権宣言を発表した。これが韓国による「李承晩ライン設定」と「日本漁船拿捕」問題であり、「竹島領有権問題」の原因となった。韓国が一番欲しかった領土は日本の「対馬」だった。

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★「東西冷戦」の時代が始まる。(歴史年表)1952年2月~ 6-5

1952年11/4、アメリカ大統領選でアイゼンハワー(アメリカ陸軍元帥退役・元NATO軍最高司令官)が圧勝した。20年ぶりに共和党から大統領が誕生。そして、新国務長官にダレスが就任した。一方1953年3月、ソ連ではスターリン首相が死去した。

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★1945年8月以降・第1次インドシナ戦争へ 6-6

フランスは、日本にインドシナ半島を奪われたが、日本の敗北によって、戦後復権を目指してヴェトミン(ヴェトナム独立同盟)と戦争となる。民族独立の世界の潮流を無視し、自国の植民地支配に固執したフランス帝国主義。

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Posted by hhks