1942年(昭和17年)ビルマ戦線とインパール作戦計画。

2023年1月26日第2次世界大戦

1942年(昭和17年)日本軍によるビルマ(ミャンマー)侵攻と全土制圧。1943年(昭和18年)連合軍の反攻。
1942年(昭和17年)1月、日本軍(第15軍)はタイから国境を越え、3/8ビルマの首都ラングーンを占領した。そして5月末にはビルマ全土を制圧した。一方ビルマから敗走した連合軍(米・英印・中国)は直ちに反撃体制を構築し、「ハンプ空輸」の開設(1942年3月)、アキャブ奪回命令(1942年9月)、「中国軍の再建」(1942年6月)、「レド公路建設」(1942年12月)などを実行に移していった。
こうして1943年になると日本軍は、連合軍の4方向からの反攻(雲南方面、フーコン方面、インパール方面、及びビルマ南西沿岸方面)に対応するため、緬甸(ビルマ)方面軍を新設(3/27)し防衛力強化を図ろうとした。こうしたなか新たに第15軍司令官(前第18師団長)に親補された牟田口廉也(むたぐちれんや)中将は、インパール作戦計画の実現を決意した。
(陸軍飛行第64戦隊長加藤建夫中佐ビルマにて戦死)ビルマにおいて陸軍新鋭戦闘機「隼」にて、敵機2百数10機を撃墜し活躍した加藤建夫中佐に対し、陸軍は将校として初の2階級特進をおこない少将として武勲を讃えた。「空の軍神」である。写真は『昭和2万日の全記録6』講談社1990年刊によれば、昭和13年当時の中国戦線の加藤とある。(新聞)昭和17年7/23の朝日新聞(出典)「朝日新聞に見る日本の歩み」朝日新聞社1974年刊

★1942年(昭和17年)日本軍によるビルマ侵攻。

日本軍(第15軍司令官飯田祥二郎中将)の最大目的は、英米が中華民国政府(蔣介石)に支援物資を送る「援蔣ルート」の遮断だった。第15軍の第33師団と第55師団は、1942年(昭和17年)1月タイから国境を越え、3/3シッタン河を渡河しビルマの首都ラングーンに向かった。そして南方軍は3/8のラングーン占領を機に、第15軍の戦力を強化し、別の2コ師団編入に加え戦車、重砲、工兵部隊をラングーンに上陸させ、第5飛行師団を含め、その総兵力を約10万とし、全ビルマの攻略を目指した。

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★1943年(昭和18年)連合軍、ビルマ奪回計画開始。「ハンプ空輸」開設、「レド公路」建設、「中国軍の再建」と英印軍の反撃。

1942年(昭和17年)における日本軍のビルマ全土制圧は、中国重慶政府に多大な打撃を与えた。それは連合軍による援助物資の途絶である。それまで連合軍は、ビルマのラングーンに陸揚げされた物資を鉄道(ビルマ鉄道)でラシオまで運び、そこから陸路(ビルマ公路)で昆明へ運んでいた。連合国は、もし輸送路が途絶すれば、中国がこの戦争から脱落してしまうことを恐れた。(出典)「戦史叢書」朝雲新聞社「ビルマ攻略作戦」と「インパール作戦」(ビルマの防衛)から引用

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★1943年(昭和18年)連合軍反攻と日本軍の対応。緬甸(ビルマ)方面軍新設(3/27)。

ビルマの日本軍は、連合軍より4方向から反攻を受けようとしていた。その連合軍の主要反攻路は、雲南方面、フーコン方面、インパール方面、及びビルマ南西沿岸方面の4つと考えられた。そのために日本軍はあらたにビルマ方面軍を新設し防衛力強化を図ろうとした。

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★1943年(昭和18年)牟田口第15軍司令官はインパール作戦実行を決意する。

第15軍司令官・牟田口廉也中将(前第18師団長)は、連合軍による反攻が緊迫するなか、インパール作戦計画の実現を決意した。その決定を後押ししたのは、新設されたビルマ方面軍司令官に親補された河辺正三(かわべまさかず)中将(前支那派遣軍総参謀長)だった。河辺中将と牟田口中将の間には、盧溝橋事件以来の信頼関係があった。そして牟田口中将にとって、「大きな戦果を挙げたい」という大本営及び東条英機首相の意向に沿うためにもインパール作戦の実現が必要だった。さらにこのインパール作戦構想には、東条首相の押し進めるチャンドラボースによるインド独立運動を支援するという大きな目的もあった。

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★1943年(昭和18年)8月、大本営はインパール作戦「ウ号作戦」準備の実施を指示する。

第15軍、方面軍、南方軍は、ラングーンでの方面軍主催の兵棋演習開催(6月)以後、それぞれインパール作戦に関する研究に没頭した。牟田口中将はその後の研究で、ますますインド進攻を伴うインパール作戦の必要性を痛感するようになった。だが上級司令部では、インパール作戦そのものに慎重論が強くなってきた。そこで牟田口司令官は、これ以上インド・アッサム進攻論を申し立てることをやめ、もしインパール作戦が順調に進展したのなら、そこでインド進攻作戦を具申すればよいと考えるに至った。

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Posted by hhks